2013/12/19
すでに練習は終了してしまったのである。
ところでこの話は先週末から今週頭までしばらく間があいて書かなかった。その理由は、今では私は家で文章を書くことをせず、会社での仕事の合間に文字を綴るというスタイルにすっかり慣れてしまったからである。
さらに第2の理由として、私は今同時進行で別の小説を書いていて、しかしそれはすでに書き上がっており、あとはプリントアウトをして最終チェックを行い、それが終わったら、とある雑誌の新人賞に応募しようと思っていた。年末に締め切りのある新人賞があることは知っていたが、あまりそのことを意識せずに、年を越えてしまったらそれでもいいやと思っていた。アマチュアが締切を意識しても良くないからである。
私はその小説を書き上げてから、すっかりフィクションを考えることにうんざりし、しばらくは本を読んだりゲームをして過ごしていたが、ゲームは「ネオアトラス3」というゲームを先々月くらいに、ブックオフで中古を購入していた。これは少し前にウンベルト・エーコの「前日島」という小説を読んで、それは大航海時代を舞台にした小説だったので、大航海時代を舞台にしたゲームをやりたくなったからである。ネオアトラスは前々作をプレイしており、システムは把握していたからあまり説明書を読まなくてもできると思い、最近の私は、ゲームと言えば以前のゲームのリメイクだとか、そんなものばかり選んでいた。流行りの「モンスターハンター」をプレイしたい気持ちもあったが、会社の先輩に
「君の性格では向いていない」
と言われたので諦めた。
ところでウンベルト・エーコ「前日島」について書こうと思っていたが、話がそれたので省く。
「ネオアトラス3」は思ったほどのめり込むことができなかった。私は世界地図を完成させるのが最終目的だったが、アフリカ大陸を一周したところで投げてしまった。理由はズーム機能が貧弱で、また北極付近ではコントローラーの反応が極端に悪くなるのである。wikiで調べてみると、前作では地球の形について平面か球体については、地図を作成するプレイヤーが選べたのだが、今作は最初から球体で固定され3Dとなり、そのために処理速度が極端に落ちた、とのことだった。この説明だと意味がわからない人がいるかもしれないが、例えばRPGの世界地図を思い浮かべてもらうと、主人公の乗った飛行物体は北へまっしぐらに進むとやがて地図の南端から姿を現す。しかしこれでは世界は球体にはならず、私たちの住む実際の世界は北極のすぐ先に南極があるわけではない。ネオアトラス3は、どうやらこの点をリアルな世界と同じにしようとしたらしく、私は実際そこまでプレイをしなかったので確認はできなかったが、北欧で東西にカーソルを動かすと、北を上向きに合わせたはずのコンパスが、どんどん斜めにずれていくのである。これは北端というのが線ではなく点であることを示している。
しかし当初私はその設定には全く気付かずに、コンパスがずれていくのは一種のバグであると認識し、大変やりづらいゲームだなあと思った。
ちなみに前々作をプレイした時には、船長の中にアル中の船長がひとりいたが、途中東南アジアで消息不明になって帰ってこなかったところでやめた。
ところで、この文章の2回目か3回目を公開した少し後で、フォロワーの1人からリプライがついた。私はこの文章をブログで書いているが、それは公開すると同時に私のTwitterのタイムラインにも表示される設定となっていたからで、その人は
「これはリアルな話なのか?」
と私に質問をした。私は
「リアルだと思う」
と答えた。
第1回